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子猫を産ませたいと思っている人へ
Somali Home Page経由ではありますが、時々こんな内容のメールを頂きます。
「私はとても可愛いソマリを飼っているのですが、子どもを産ませたいと思い、交配相手を探しています。ペットショップへ問い合わせたら“ソマリではなくてアビシニアンでも構わないんですよ”と言われました」とか。

アビシニアンと交配をしても良いという話、一般の人には論外なのですが、私はまず、そのソマリちゃんはCFAのキャットショーでチャンピオン以上を取得していますかと聞くようにしています。
そうでない場合は、基本的に繁殖はやめてくださいとお返事をするようにしています。
まじめに交配を考えているとか、産ませた子はきちんと里親を見つけるとか、猫ちゃんを可愛がっているか、という事とは関係なく、以下のような問題があるからです。

1)ソマリとして一定のレベル以上かどうかの判断がなされていない。

2)外見上の奇形や病気など遺伝的に子孫へ伝えてはいけない問題が含まれていないか、チェックを受けていない。

3)動物愛護管理法の届け出をしていない。




1)ソマリとして一定のレベル以上かどうかの判断がなされていない。とは、どういう事でしょう。

キャットショーに出してチャンピオンを取得してくださいと言うと、すぐに「美人コンテストには興味がありません」とか、「猫が可哀想だから、そう言った場所には連れて行けません」とかを話す人がいます。しかし、それを言うのであれば、繁殖をすることにも参加はしないでいただきたい。正直、私もキャットショーには様々な問題があることは知っていますし、猫にも人間にも負担がかかる事は理解しています。

だからといって、全てを拒否して大事な事を忘れてしまってはならないのです。それは、その猫種を一定のレベルで守る事と、健康な猫を残すという事です。純血種の猫を繁殖をする場合、その猫種が、その猫種である為には常にチェックを受け、問題のある子は繁殖ラインから外すという事が必要です。その取捨選択を行う基準を示すのがキャットショーだと私は考えています。

純血種の魅力は、見た目がソマリであるという事(これをスタンダードと言います。)が重要です。毛がアビシニアンと同じようなソマリは、ソマリが好きな人にとっては魅力半減でしょう。逆に被毛が豊かでも、足が太くペルシャみたいな体型で運動量が少ないソマリもソマリでは無いと言えるでしょう。

CFAの場合、チャンピオンになるには4名以上の異なるジャッジから、チャンピオンになって良いですよというリボン(ウィナースリボン)を6本確保しなければなりません。そうやって初めてチャンピオンになれるのです。これはCFAという猫の団体が公認したジャッジにより、猫を審査してもらい、繁殖をしても良いでしょうという、公式なお墨付きをもらう事だと考えます。この公の認定を受けずに繁殖を沢山の人が行えば、ソマリはソマリでなくなってしまう事も考えられます。一回だけでも産ませてあげたいと考える人の気持ちはわかります。しかし、その為にあなたの大好きなソマリの未来を汚す事になるという事も理解すべきでしょう。



2)奇形や遺伝上子孫へ伝えてはいけない問題が含まれていないか、チェックを受けていない。とは、どういう事でしょう。

これもキャットショーの話が中心となってしまいますが、尾が曲がっているとか、足の指が足りないとか、片睾丸だとか子孫に残してはならない遺伝を持った子を繁殖に使わないようにしなければなりません。これは前述の見た目の事とは異なります。そのような子はどんなに頑張ってもチャンピオンになれません。その子の状態により、審査で失格にり、繁殖は出来なくなる可能性があります。

「ブリーダーさんにブリーディングタイプを譲ってもらったのだから繁殖しても良いんでしょ。」という方がいます。確かに譲った時点で、良い形質を持っていたかもしれません。しかし、ブリーダーもすべて正しく将来を見越せるわけではありません。また、成長の過程で問題が生じているかもしれません。そのために8ヶ月以上の大人猫として審査を受ける必要があるわけです。

このような猫としての問題と、それ以外にソマリの場合はソマリ独自の規定があります。胸に白い被毛が飛び地のようにある、目の色や肉球の色がスタンダードと異なるなどです。(詳しくはスタンダードの説明をご覧ください。)

ほかにキャットショーで発見することは難しい問題も含まれていますが、「かのんと一緒。」のかのんねこさんが気にとめて勉強をされている、関節の遺伝に関する事などです。犬などに多く見られる遺伝病ですが、これを繁殖をされている人たちが協力して根絶をしようという動きもあるようです。遺伝的な問題はこれだけではありませんが、これらは何も考えないブリーダーがインブリーディングなどの乱繁殖を繰り返した結果なのです。

ソマリも同じような遺伝病が蔓延したら困りますよね。これらも複数の審査員が見ることにより、ある程度の発見は可能だと考えていますが、キャットショーのジャッジは獣医師ではありません。したがって病気の発見には限りがあるでしょう。
獣医さんの学会における発表などにより知る事が出来るかもしれませんが、一般の人には敷居が高く、残念ながら公に知られることが少ないのが現状です。

アビシニアンなどに見られる遺伝病「家族性アミロイド症」なども、遺伝的な事を知らない人が、何も考えずにソマリとアビシニアンを交配することにより、ソマリと言う猫種にその遺伝子を持ち込んでしまう事にもなる場合もあります。これらは個々のブリーダーが正しい知識と経験、そして情報交換を元に、繁殖を行っていくことで防げます。

一般の個人がいくらソマリが好きだからと言って、勝手に繁殖をすれば、逆にこのような問題が広がってしまう可能性もあるわけです。もし繁殖をしたいのであれば、きちんとした指導が出来るブリーダーさんに師事して、様々な知識を得ながら徐々にブリーダーとしての知識と経験を積んでいくべきでしょう。

遺伝的な問題などに関しては「愛すべきソマリを守るために」に書いた仕組みで、ご連絡をいただければ情報を集める事が出来ます。



3)動物愛護管理法の届け出をしていない。とは、どういう事でしょう。

動物管理センターや保健所へ届けを出し審査を受け、認可を得た場合でなければ個人であっても、繁殖を行ってはいけないという事です。(環境省が管理している国の法律なので、全国同一でなければならない筈なのですが、地域によってかなり対応にバラツキがあります。これは各市町村の条例も加味される場合があるからです。)

これは本来業者向けの法律だと思うのですが、個人のブリーダーさんにも、この法律が適用されます。
お金をもらわなければ良いのでしょ。という事ではありません。たとえ無料で譲る場合であっても、継続して繁殖を行ない、問題が生じるような事をすれば、動物保護法違反で最高30万円以下の罰金を課せられる場合があります。

この許可を得るためには様々な条件があり、猫の居る環境や設備などのチェックがあります。さらに年一回の講習会を受けなければなりません。ショッピングカートのような仕組みでは無くても、ホームページやブログなどで猫を譲るための記述をしている場合は、その責任者の名前、住所、登録番号などを記載しなければなりません。また日々の消毒や管理状況を記載した日誌などを毎日記入し、5年間保存したり、保健所の検査日に閲覧できるようにしていなければなりません。

以上の事を踏まえて、本気でブリーダーになりたいと思い、勉強をしながらやって行きたいと考えている方の場合は、しっかりとしたブリーダーさんについて勉強をされたら良いと思います。そのための応援もしたいと考えています。しかし、子猫を見たいからというような場合や、ちょっと小遣い稼ぎのような安易な考えの場合は、ソマリの将来を考える意味においても繁殖は行わないでいただきたいと考えます。

話は変わりますが、時々、いくら出せば繁殖可になるんですか?と聞いてくる方がいると聞きますが、これは大きな間違いです。ブリーダーさんが繁殖を行い、子猫を判断した結果、子孫を残さない方が良いと決めた子を繁殖不可として譲っているわけですから、お金を出せば繁殖を出来るようになる訳ではありません。また、責任あるブリーダーでは無く、いい加減なブリーダーは売るために繁殖可で譲っているケースもあります。繁殖可だからと言っても、その猫が良いという事ではなく、ブリーダーそのものに問題があるケースもありますので注意が必要です。
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by morethanpa | 2007-01-22 17:45 | 繁殖
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